画像はAI生成のデザインコンセプトであり、製品実写やXinchaoの承認済み仕様ではありません。PUは合成皮革で、本革ではありません。
二つ折りパスケースをオリジナルで制作するときは、印刷する絵柄だけでなく、折り目、収納部、カードの取り出し方を一緒に設計することが大切です。閉じるとコンパクトな表紙になり、開くとカードを使える構造だからこそ、「開いた状態できれい」だけでは仕様を確定できません。
日本向けのグッズやノベルティでは、外側に大きなイラストを配置し、内側にカードを整理する企画が考えられます。一方、頻繁にカードを抜き差しする用途なら、1〜2ポケットの平型のほうが動作を単純にできる場合もあります。収納を増やすこと自体を目的にせず、使う場面から二つ折りの必要性を判断しましょう。
二つ折りとポケット数は別の仕様
「二つ折り」は本体を2つの部分に折る構成を表す言葉です。独立したポケット数、透明窓の有無、カードを入れたまま使えるかどうかまでは示していません。「2面」と「2ポケット」も同じ意味ではないため、商品名だけで収納仕様を決めないようにします。
実際の製品例として、ケイオーの二つ折り4ポケットパスケースには、PU合皮とUVインクジェットによるフルカラー印刷が記載されています。日本のグッズ市場でこの構成が製品化されていることは確認できますが、その仕様や耐久性を、別のXinchao向け企画にそのまま適用できるわけではありません。
仕様書では、折り方、ポケット数、収納枚数、窓、印刷面、取り付け部を別々に記載します。数え方は1〜5ポケットと印刷面の設計ガイドを参考にしてください。本記事では、その収納部を「動く折り目」の周囲にどう配置するかを中心に解説します。
閉じた状態・開いた状態・収納した状態をそろえる
絵柄を仕上げる前に、閉じた図、開いた図、カードを入れた図の3種類を用意します。閉じた図では表紙の見せ方と携帯時の大きさ、開いた図では収納と折り目、収納した図ではカードの露出部分や全体の厚みを確認します。
| 確認する状態 | 決めること | 試作で見るポイント |
|---|---|---|
| 閉じた外側 | どちらを主役の絵柄にするか | 折った後も絵柄が伝わり、ストラップで隠れないか |
| 開いた内側 | 最初に使うカードはどれか | 中央の折り目に邪魔されず、指が開口部に届くか |
| カードを入れて閉じた状態 | 通常の携帯状態をどう定義するか | カードやポケットを無理に押さえず閉じられるか |
| ストラップを付けた状態 | どの向きで持ち、開くか | 金具が開閉やカードの差し込みを妨げないか |
カードの寸法と厚みは、実際に使うものに合わせます。空の状態では整っていても、すべての収納部にカードを入れると開いたままになったり、ねじれたりする可能性があります。反対に、全収納でしか確認しないと、1枚だけ入れたときの保持状態を見落とします。少ない枚数でも評価してください。
2ポケットなら内側の左右に1つずつ、4ポケットなら各側に2つずつという案が考えられますが、配置はそれだけではありません。5つ目の収納を追加する場合も、開口部の位置と折った後の使いやすさを示し、見えない場所に収納部があると推測して数えないようにします。

折り目を印刷デザインの独立した領域として扱う
製作用テンプレートには、重要な絵柄を配置する前に折り曲がる範囲を明示します。顔、小さなロゴ、短い文字列が中央をまたぐと、平面では成立していても、閉じた状態で分断されることがあります。オリジナルキャラクターなら、表情など識別に必要な部分を片側の表紙に収め、背景でつながりを作る案が検討できます。
風景や植物柄を背の部分まで連続させる構成も可能性として考えられます。その場合は平面のデータ確認だけでなく、実際に折った試作でも見え方を確認します。画面上のモックアップは、印刷位置、色、折り曲げた際の状態を保証するものではありません。
「印刷できる範囲」と「その使い方に適した仕上がり」は分けて考えましょう。素材、表面の仕上げ、インク、組み立て方は組み合わせで評価します。どの印刷でも折り目が割れないと断定せず、試作で開閉する方法と、見た目の変化をどこまで許容するかを事前に合意します。
折り目から何ミリ離せば必ず安全という共通値は、すべてのPUや本革に当てはまるわけではありません。確定したテンプレートと製造側の構造提案に基づいて指定します。また、PUは合成皮革で、本革ではありません。素材を変える場合は、同じ絵柄でも再確認が必要です。
異形と立体レイヤーは可動部分を避けて検討する
カードが入る四角い領域を保ちながら、表紙の外周を葉の形、丸い耳、緩やかな波形などにする案が考えられます。中央の折り曲がる部分は、別構造を設計して試作する場合を除き、単純な形から検討すると論点を整理しやすくなります。
輪郭は片面だけでなく、左右を閉じたときの関係で確認してください。片側の突起が反対側の表紙に当たったり、ポケット口やストラップに引っ掛かったりする場合があります。正面の完成イメージだけでは分かりにくいため、開いた図と閉じた側面図を承認資料に含めます。
上下に重ねた立体感を出す場合は、別裁断した薄い印刷パーツと、その固定方法を指定します。まずは片側の表紙内に収める配置を検討できます。装飾が折り目をまたぐと開閉を制限する可能性があるため、別途評価が必要です。平面に陰影を印刷する表現と、実際のパーツによる段差は区別し、実際に3Dプリントしていないものを3Dプリントと呼ばないようにします。
装飾レイヤーと収納用の層も別項目にします。縫い付けたウサギの輪郭があっても、カードを入れられる開口部がなければ追加ポケットではありません。外観の方向性は、印刷・ダイカット・立体レイヤーの設計ガイドでも紹介しています。
見た目だけでなく、使う動作を確認する
試作確認では、ストラップ付きの本体を持つ、開く、必要なカードを見分ける、必要に応じて抜く、戻す、閉じる、という順番で操作します。ストラップが折り目を横切らないか、カードの角が反対側のポケットに当たらないか、取り出すために本体を強く曲げる必要がないかを確認しましょう。
内側の窓で社員証などを表示する場合は、開いた状態で必要情報が見えることを確認します。表紙を閉じると表示が隠れる構成でも、それだけでプライバシーや安全性を保証する製品とは説明できません。また、スナップ、磁石などの留め具も二つ折りに必ず付くものではありません。必要な場合に別途指定し、使用するカードや運用との相性を確認します。
二つ折りは、非接触ICカードの干渉対策を意味するものでもありません。JR東日本のSuica利用上の注意では、複数の非接触ICカードを同じパスケースに入れないよう案内しています。左右に分けたり本体を開いたりすれば必ず使えるとは断定せず、カード事業者の指示に従います。専用機能を求める場合は、別に仕様と確認方法を定めてください。

二つ折りパスケースの試作依頼に必要な情報
OEM相談では、開いた状態と閉じた状態の絵柄に、収納配置図を添えます。素材、独立したポケット数、カード寸法、窓、印刷する面、異形の外周、装飾パーツ、ストラップの取り付け位置を記載します。柄別数量、包装、希望納期もあれば、企画の条件を共有しやすくなります。
外装、裏地、ポケット部材、装飾パーツは分けて確認してください。「PU製・二つ折り・4ポケット」だけでは構造仕様として不十分です。折り目の作りが主な未確定事項なら、細かい絵柄を描き込む前に、その部分の提案と確認を優先します。
試作承認の記録には、次の内容を残しましょう。
- 使用した素材と印刷データの版番号。
- フィット確認に使ったカードと収納状態。
- 開いた写真、閉じた写真、背と側面の写真。
- 装飾、収納部、カード、金具の間に干渉がないか。
- 繰り返し開閉する際の確認方法と、認められない変化の基準。
- 量産承認までに修正すべき箇所。
これは購入側に提案する確認項目であり、Xinchaoがすでに特定の試験を実施したという意味ではありません。根拠なく寿命、試験回数、共通公差を設定しないようにします。表紙の絵柄が同じでも、収納配置や素材が変われば、試作を取り直す判断が必要になることがあります。
表紙のイラストと収納部を分けたい企画では、二つ折りが候補になります。カードをすぐに取り出すことが最優先なら、平型も並べて検討すると選びやすくなります。レザーカードホルダーの製品案内を入口に相談し、具体的な構造は図面と試作で確定してください。
よくある質問
二つ折りパスケースは必ず4ポケットですか?
いいえ。二つ折りは折り方を表し、ポケット数を決めるものではありません。2つ、4つ、その他の合意した数でも、独立した収納部と開口部をそれぞれ指定してください。
フルカラー印刷を中央の折り目までつなげられますか?
デザイン案として検討できますが、選んだ素材と組み立てた試作で確認が必要です。重要な顔、文字、ロゴは可能な範囲で折り目を避け、平面データと閉じた状態の両方を承認してください。
二つ折りでも異形の輪郭にできますか?
カードが入る実用的な領域の外側で、異形の輪郭を検討できます。閉じた際に突起が衝突せず、収納部、ストラップ、カードの取り出しを妨げないことを確認してください。
表紙に薄い印刷パーツを重ねられますか?
別パーツのアップリケとして検討できます。素材と固定方法を別に指定し、折り目をまたいだり開閉を制限したりしないか確認します。収納できる開口部がなければ、追加のポケットではありません。
開けば2枚のICカードの干渉を防げますか?
必ず防げるとは限りません。折りたたみ構造だけでは非接触ICカードの互換性を証明できません。カード事業者の案内に従い、左右の面に分けることや本体を開くことだけで干渉を防げると説明しないでください。
デザインの相談は、開いた図と閉じた図をXinchaoへ送付してください。カードの配置と印刷イメージを合わせて共有すると、二つ折りに必要な仕様を整理できます。